「4分で要点を掴む」友だち幻想 要約
こんにちは、しのです。
菅野仁曰く
「相手を他者として意識するところから、本当の関係や信頼関係が生まれるものなのです」
ー本書抜粋
今回は”友だち幻想”を3つの要点に絞って紹介したいと思います。
人付き合いで困っている方々へ、複雑な人間関係の中で必要以上に傷つかず、しなやかに生きられるようになる処方箋のような本になります。
(本書は、もともとは2008年に社会学を専門とする著者が人間関係で初めてつまずきを感じる多感な年頃の中・高校生に向けて書いたものです。)
目次
1.気の合わない人と「並存性」と「共在性」を区別する
「みんな仲良く」という理念も確かに必要かもしれませんが、「気の合わない人と並行する」作法を教えることこそ、今の現実に即した新たに求められている教育だということです。
-本書抜粋
昔はムラの共同的生活を核にした地域の支えという現実的根拠があるからこそ、学校生活における共同性は実現していたわけなのですが、現代では、子供たちは単なる偶然的な関係の集まりだとしか、思っていないのです。
偶然的な関係の集まりの中では、気の合わない人、あまり自分が好ましいと思わない人とも会ってしまい、不快な思いをしてしまいます。
なので、今は、あまり好ましいと思わない相手ともをお互いに傷付け合わない作法につけることが大事だということです。
2.相手が他者であることを理解する
※ここでは、身近な人を他者として考えています。
自分と違う価値観や感じ方を持っている、異質性を持った他者なのであるということはすべての人間関係を考えるときに、基本的な大前提となると私は考えます。
ー本書抜粋
相手が自分のことを、一方的にすべて理解してくれるという考え方そのものが、間違っているのです。
ここで、筆者はストーカーを例えとして説明しています。
彼、彼女はたちは、相手の他者性(他者であるという本質的な性質)を理解せずに一方的に自分の気持ちを投影する道具としてしか見てないのです。
ー本書抜粋
なので、相手を他者として意識するところから、本当の関係や親しさというものは
生まれるものなのです。
3.ルール関係とフィーリング関係を区別する
ここで他者との距離感の取り方を「ルール関係」と「フィーリング関係」の
2つに分けて、説明しています。
「ルール関係」
他者と共存していくときに、お互いに最低守らないといけないルールを基本的に成立する関係です。
-本書抜粋
「フィーリング共有関係」
共同体的なつながりが強い時(ムラでの共同的生活など)の関係が前提としてある関係です。
ー本書抜粋
先に述べたように、共同的なつながりが薄い現代では、「フィーリング共有関係」ではなく
「ルール関係」も含めて、関係を構築しなければいじめ(学校や職場)などの、問題はなく
ならないです。
なので、「ルール関係」を打ち立ててお互いに守るべき範囲を定めて、ルールの共有によって、関係を成立させることが大切です。
4.まとめ
☆あまり好ましいと思わない相手ともをお互いに傷付け合わない作法につけることが大事。
☆相手を他者として意識するところから、本当の関係や親しさというものは生まれる。
☆ルールの共有によって、関係を成立させることが大切。
皆様の参考になれば幸いです。以上になります。